▼起業家File.052 桑原静さん  シゴトラボ合同会社 代表社員

 

自分らしい仕事を創る・見つけるシゴトラボ 「BABAラボ」運営

 

1974年さいたま市生まれ。日本大学芸術学部卒業後、WEB関連の制作でフリーランスに。企業のコミュニティサイトの企画・運営を5年間担当、WEBコミュニティの産学共同研究に携わる。NPO法人コミュニティビジネスサポートセンターでは、企画業務を中心に、コミュニティビジネス講座の講師や事業相談などを行う。2011年さいたま市でコミュニティビジネスの地域に根差した仕事づくりをサポートする「シゴトラボ合同会社」を設立。コミュニティビジネスの現場として、高齢者が働くものづくりの職場「BABAラボ」をさいたま市南区で運営。広域関東圏コミュニティビジネス推進協議会幹事。

●幼少~大学時代―
漫画、読書、アニメ、映画…活字やストーリーが好きでした‼
英国留学は貴重な経験、インターネットとの衝撃的な出会いも…。

 

1974年さいたま市中央区(旧与野市)生まれ。父は古河電工₍サッカー選手)での仕事が忙しく、母も身体が弱かったため、幼い頃は祖父母の家で過ごすことが多くて、お婆ちゃんと大の仲良しでした。ご近所付き合いが活発な地域でしたので、ものごころ付いた頃から色々な家にお邪魔して可愛がってもらっていました。自宅での近所付き合いの飲み会も多く、大人や子どもがたくさん集まる環境がとても好きでした。

 

小学校時代は、比較的おとなしい性格で、とにかく絵を描くことと読書が大好き、将来の夢は漫画家か童話作家になることでした。通知表の連絡欄には「授業中によく外を見て空想にふけっている」と書かれていました₍笑。中学は東京家政大学付属中学校₍十条₎へ受験して入学、この頃には父の洋楽好きの影響で英語が大好きになっていました。毎週家族で「ベストヒットUSA」を観たり、英会話教室に通うのが楽しみでした。また読書好きはエスカレートして、とにかく時間があると図書室へ通い「日本・世界文学全集」を読み漁っていました。

大学までエスカレータ式に進学のつもりが、高校入学直後に突然父がサッカーチーム立上げのため浜松へ転勤することになり転校、さらに₍英国でサッカーコーチ資格取得留学のため)ロンドンの高校へ1年間留学。あのビートルズで有名なアビーロードでの生活に期待を膨らませましたが、現地高校の英語での授業に付いていくのが大変でした。英語の質問を一旦和訳して回答を出して再度英訳する…、人生の中で一番勉強に集中した時期です。

帰国後高3になると、「絵が好き」から「絵を動かしたい」という想いが強くなり、アニメ映画を勉強するために日本大学芸術学部映画学科へ入学。大学の授業は、16ミリ映画の製作実習の量が多かったので、フィルム代を稼ぐためのバイト₍MacExpo等)か、チームで映画撮影をしているか、映画を見に行っている₍年間300本位鑑賞)か…と、遊ぶ暇が全くないくらい忙しかったです。そのうえ’92年入学から間もなく、インターネットとの衝撃的な出会いがあり、映画に加えてインターネット動画や絵の配信に夢中になったのでした。ロンドン時代の友人と₍1年間は文通だったのが)リアルタイムで情報交換できることや、本には載っていない世界中の最新情報が簡単に手に入ることに、情報革命のような時代の流れを直感しました。

 

●就職、フリーランスの時代

フリー⇒就職⇒フリーの2転3転から素敵な仕事へ。

興味は次第に、WEBからリアルコミュニティにシフト‼

 

学生時代の友人が、ソニーエンターテイメントの学生オーディションに受かったことから、二人でWEBコンテンツの仕事を始めました。ゲーム業界が拡大している時代で、イメージビデオの仕事が増えていた時期です。私は企画やデザイン担当で、卒業後もフリーで続けたかったのですが、社会人経験も必要と思い、六本木にある広告デザイン会社に就職。社長をリスペクトしていたのですが、半年後に社長と意見が合わず、どうしても我慢ができずに退職><。。。今振り返ると、全く忍耐力のない社会人でしたね₍笑。

再度友人とのWEBコンテンツ製作の仕事に戻ったのですが、その友人がワーキングホリデーで海外へ行くことになり、私は一人に…。新しい仕事を探している時に、親友の紹介で素晴らしい社長との出会いがあったのです。青山に創業したIT派遣会社の素敵なオフィスに席を設けてもらって、電話当番をするかわりに、WEB関係の仕事を頂けるようになりました。またその社長の紹介で、HONDAのIT推進室の仕事をすることに…。当時は企業がWEBコミュニティをつくって、ファン囲い込み戦略を積極的に展開している時代で、「犬とのおでかけ情報サイト」「子ども向けサイト」の2つは企画から運営まで一括受注して業界でも話題になりました。フリーの身でしたが、HONDAの方々には大変可愛がって頂き、大企業の組織を知らない私にとって、社会人としての基礎はここで培われました。特に担当室長には、仕事の取り組み方でだけではなく、物事の考え方、生き方など、人としても成長させて頂いたことにとても感謝しております。

更には、室長のプロジェクトで、東京大学や一橋大学、静岡大学などと共同で、WEBコミュニティの研究にも携わるようになり、次第にWEBだけでなく、リアルなコミュニティに興味が沸いてきたのです。また、偶然NHKの特集でみた、「葉っぱビジネス」の様な、おばあちゃんが地域で仕事をする姿をみて、地域のコミュニティをつくり、地域の課題を解決しながら、それが事業として継続していく「コミュニティビジネス」の世界に刺激をうけ、次の仕事を「コミュニティビジネス」に定めました。この世界に関わるならば、現場で働くよりも、支援側にいて、様々な事例をみたほうが勉強になると思い、30歳で「コミュニティビジネス」の支援機関である「NPO法人コミュニティビジネスサポートセンター」に就職。人前に出るのは苦手だったのですが、仕事をするなかで、コミュニティビジネスを始めたいと考えている人向けに講座の講師をする役割が次第に増えていきました。そして全国に講師やアドバイスの仕事で出張する機会も増え、とても生きがい・ヤリガイを感じていました。

 

●起業の決断、起業―

コミュニティを実践するリアルな現場を持つ夢が膨らむ!!
「BABAラボ」工房完成&法人設立で流れが変わった。

 

全国自治体やNPOを対象としたコミュニティ支援という、とても充実した仕事の反面で、「支援するむなしさ?」も感じ始めていました。現場の起業経験もないのに、立上げ支援することについて、地に足が着いていないという自分への疑問です。さらに35歳の時、子どもを授かり産休に入った時のこと。職住接近のコミュニティビジネスを支援しているのに、自分は満員電車にゆられて、子どもを保育園にあずけて夜遅くまで働くのか…と、そこでもむなしさを感じ始めていました。

そこで半年間の育休復帰後に「子連れ出勤を認めて欲しい‼」と社長に嘆願したところ、何と家の近くにサテライトオフィスを借りて頂けることに…₍1年期限付きですが)。女性陣3名の小さいオフィスで、子どもの面倒をみてもらいながら、仕事を再開できました。ただ仕事と子育ての両立は思っていた以上に難しく、子連れ出勤や出張も毎回大騒ぎでしたが、地域の人や職場の人たちに見守られながら、仕事をしたり、子育てをしたり、生活ができたりする環境はとても素晴らしいと感じ、この時の経験が後の起業の大きなヒントに…。

約束の1年間の期限が近づき、終わってしまうのが寂しくて、このまま独立してこの環境を続けられないか、自分らしいコミュニティビジネスの支援ができないか!と思い立ち、起業へ向けてのプランを考え始めました。社長とは何度も話し合い、独立してもNPO法人の仕事を(全力で)手伝うということで、なんとかお許しを頂きました。サテライトオフィスまで作って頂いたのに…という心苦しい気持ちもありましたが…お陰で今でも社長には全く頭があがりません(汗。

その頃、わたくしは娘を保育園にいれていないので、両親に預けることが多かったのですが、両親から「子育てグッズが使いにくい」とよく言われていました。決定的だったのは、義母がほ乳瓶のメモリを読み間違えて、娘にうすいミルクを飲ませていたことでした(汗。そのエピソードから、「おばあちゃんたちが、おばあちゃんの経験を元に、自分たちで使いやすい、使いたい孫育てグッズを作るってどうだろう?作って売ったお金が給与になれば素晴らしいよね~~」と、パズルのピースが揃ったのです。


たまたま事業パートナーの中森(前職の同僚)が、ドイツ旅行でわたしの娘のお土産に買ってきてくれた積み木のメーカーが「HABA」で、「HABA」をパクって?!「BABA」と二人で盛り上がったことが、現在のBABAラボの始まりです。先ずはブランド名を「さいたま市ニュービジネス大賞」に応募。「BABAラボという孫育てグッズの職場をつくって、さらにそのノウハウをもとに、高齢者が働ける職場づくりを支援する」というプランでしたが、『壮大すぎて、実現できるのか?優先順位をつけて!』というコメントとともに一次予選落ち><。。。しかし、私には根拠のない自信があったので、とりあえず「BABAラボ」というドメインを取得してホームページやチラシを作り、仲間集めを開始しました。公民館で手芸イベントや教室を開いて参加者をスカウト、最初は「なにそれ?」と相手にされないことも多く苦労しましたが、BABAラボのコンセプトを共感して頂き、さらに使わなくなった実家を提供してくださるという大家さんとの素晴らしい出会いがありました。

 

そんな経緯から思い切ってその一軒家を工房兼事務所としてオープンさせたことで、見学者が徐々に増えてきたのです。そして社会的な信用を得るために、「シゴトラボ合同会社」を設立、2011年12月のことです。

 

●起業後のエピソード―

人不足⇒商品不足⇒売上があがらない…。

「greens」掲載を契機に注目され始め事業が好転‼

 

設立当初は、とにかく「人材」を確保することが大変でした。人がいないと商品がつくれない、商品が無いと売上があがらない・・・という「ニワトリと卵のどちらが先か?」の状態が続きました。スタッフが5名になった頃、イベントでの販売なども始めたのですが、イベントのために在庫をつくって、全部売り切れ、また在庫をつくって、イベントで無くなり・・・という先の見えないループにはまっていて、資金は減る一方で辛い思いをしました。

大きな転機となったのは、たまたま前職の社長に頼まれて、地域活性化の交流会に出席したときのことです。交流会で隣席した方が、WEBマガジン「greenz(グリーンズ)」のライターさんで、何となく「BABAラボというのをやっているので、よかったら遊びに来てください」と言ったところ、数日後に本当に遊びに来られ、greenzにその取材記事を掲載して下さったのです。
▶greens BABAラボの記事 http://greenz.jp/2012/03/01/baba-lab/

業界では非常に有名なWEBマガジンなので、これを契機にマスコミの取材が多くなりました。東京新聞に記事が掲載されたり、ラジオ番組などにも出演したことで、商品の問合せと一緒に「BABAラボで働きたい!」というリクエストもあり、仲間が一気に増えて、生産販売体制も徐々に整備されてゆきました。

 

●今後の夢、目標‼

いよいよ期待の新商品「孫育て哺乳瓶」の発売開始‼

「BABAラボ+JIJIラボ」新しい地域コミュ二ティモデルへ。

 

当初の目標である『コミュニティビジネスの現場を運営しながら、そこで得たノウハウを元に支援をする』のまだ道半ばですが、今後はノウハウをきっちり残して、サポートメニューを拡大させていきたいと思っています。

商品ラインナップは、これまで「抱っこふとん」がBABAラボの売れ筋No1商品でしたが、設立時のシンボル商品「孫育て用哺乳瓶」の開発に(芝浦工業大学デザイン工学科様と3年以上の共同開発の末に)ようやく目途が立ち、今春の発売までに漕ぎ着けました。これまでのノウハウを結集してマーケティング戦略に活かし、次の生産&販売体制ステージへ移行する時期に来ています。また「JIJIラボ(じじらぼ)」構想も具体化すべく準備を進めています。先ずは、BABAラボの売上をきっちりあげること、そのためには商品開発の能力をあげること、販路開拓をすること、資金を集めること、などなど課題もたくさんあり、今のBABAラボのウーマンパワーだけでは人材不足なので、「JIJIラボ(じじらぼ)」を立ち上げて、定年退職後のおじいちゃんたちに、前職の経験を活かして活躍してもらえる場所もつくりたいと考えています。

BABAラボの様に、高齢者になっても地域で働いて、年金+α(お金や人とのつながり)が得られる職場コミュニティが全国にたくさん生まれることが目標です。特に雇用を生み出しづらい地方創生の原動力となる多世代共生型のビジネスモデルを目指します。
せひご興味ある方は、BABAラボにお立ち寄り頂けますと嬉しいです。ホームページではお子様向け、お孫さま向けの商品ページも紹介しておりますのでご覧頂けましたら幸いです。何とぞ応援よろしくお願いいたします。


〇シゴトラボホームページ
 http://www.jibun-lab.com/


〇BABAラボ通販サイト
 http://baba-lab.net/


〇桑原静FB個人ID 
 https://www.facebook.com/shizuka.kuwahara.7


 ▼桑原静さんの座右の銘  『平常心

場所をつくったり、場所をつくりたいひとを応援したり、そんな自分の仕事の中で『人の話を聴く』ことは重要な業務です。常に公平に誰かの話を聴くためには「平常心」でいることが不可欠だと考えています。

▶趣味:読書、漫画を描く、バレエ
▶最近感動した映画:「地球大進化₍NHK₎」
▶心に残った本:「今日の芸術₍岡本太郎₎」
▶起業に役立つ推薦本:「働くママが日本を救う‼₍光畑由佳)」
▶マイブーム:新聞小説を読むこと

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☆認定起業アドバイザーとして活動中☆
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