▼起業家File.022 升本 好男さん  A&Tコンサルティング㈱ 代表取締役



(プロフィール)
1956年大阪市西区生まれ。小中は陸上に燃え、高校では親友との野宿旅行が大きな思い出。桃山学院大学に進学し、学生時代はスキーにハマり、シーズン中は何度も山へ。卒業旅行は欧州諸国へ2ヶ月間バックパッカー放浪の旅をした。就職はタイル業界No1の伊奈製陶㈱(現㈱LIXIL)に入社。営業職として大阪、盛岡、東京、横浜支店などの転勤生活、そして企画職で名古屋本社へ。50歳を過ぎ営業の一線から離れてみて、営業時代にやりたかった将来の野望が芽生え始める。宅建&FPのダブルライセンスを取得後、'11年55歳で退職。起業構想中に、良き同志との出会いがあり、共同出資でA&Tコンサルティング㈱を設立起業。’13年10月に高齢者に特化した不動産関連サービス「介護ホームネット」を開始。サービス拡充に向けて東奔西走中!!


●幼少~学生時代ー

小中は陸上、高校では野宿旅行、
大学時代はスキーに没頭したアクティブスポーツ派。

 

1956年大阪西区生まれ、小学校時代は活発で運動が大好き、勉強もせずにいつも友達と楽しく遊んでいました。中学生になり、少し性格がシャイになったのか、周りを意識するようになり多少引込み事案な性格の時代だったと思います。小中通じて、陸上(短距離)に夢中になり、1人で苦しさを我慢して走ることに喜びを感じていました。

しかし高校時代には、沢山の友人ができて、その仲間達と沖縄・石垣島など色々な所に、リュックを担いで野宿旅行を楽しんだものです。


大学は地元の桃山学院大学に進学。スキーに没頭して、シーズン中には何度も山へ。長野、東北、北海道など良い雪を求めて滑りに行きました。4年の卒業旅行では、ヨーロッパ諸国(英、独、仏、蘭、伊、他)へ2カ月間、バックパッカーで放浪の旅をしました。初めての海外旅行、若かったこともあり結構無茶なこともやりましたね(笑。


就職活動では、その頃「ものづくりの日本」という志向が強かったためメーカーを志望、特に建設資材メーカーを狙いました。その当時は、金融や証券は人の金で商売しているという認識で、良い物を作って売るという現物主義的で単純な商売が本当の会社だと思っていました(今は違いますけどね!笑)。

 


●会社時代ー
就職は志望の伊奈製陶㈱に入社。
転勤もあったが、いつも営業最前線で…。

 

就活はこれといった苦労もなく、タイル建材メーカー業界No1の伊奈製陶㈱(後にINAX→現LIXIL㈱)に入社しました。最初の配属は出身地の大阪支店。頼もしい先輩達に囲まれ、また学生時代の地元の友人との交流も多く、恵まれた新人時代を送っていました。会社がトップメーカーだったこともあり、お客さまから接待を受ける機会も多く、新地の高級クラブなど、こんなところで呑んでいいのかと思いつつ仕事を楽しんでおりました(笑。

そんな大阪支店時代が5年続いた後、突然盛岡支店への内示が・・・。私は大阪以外で暮らしたことがなかったので、この時は転勤先に愕然とし、その落胆はひどく、赴任直後のカルチャーショックも結構なものでした。まず東北弁がよく分からず、何度も聞き直しては、よく怒られました。また冬の厳しい寒さもかなり堪えましたね。

しかし盛岡での仕事や暮らしに慣れてくると、”住めば都”という気持ちに徐々に変わってゆきました。仕事面では、
盛岡エリアの建設業界は意外と狭くて、県内の大型建設案件の現場が把握しやすく、現場情報を取りに行くことが比較的容易でした。その後東京、横浜へと転勤をし、それぞれの地で営業実績を残せたと自負しています。また体調を崩したりして健康面で辛い時期はありましたが、私生活では盛岡時代に結婚をし、子供を授かり、充実した人生を送っていた20代、30代でした。

 


    △写真右は、岩間敏一取締役
    △写真右は、岩間敏一取締役

●起業のキッカケ、決断の瞬間ー

起業の想いを伝えた先に同志との出会いがあった。
運命的な出会いで共同出資者とのタッグが実現!!

 

50歳を過ぎて営業の一線から離れ、企画職として名古屋本社へ転勤した時から、徐々に「起業したい!!」という思いが強くなってきました。まだ漠然としていましたが、営業時代からチャレンジしてみたいと思っていた「不動産・建築関係」の仕事です。その準備のために、仕事の傍ら通信教育(ユーキャン)で「宅地建物取引主任者」と「ファイナンシャル・プランナー(FP)」のダブルライセンスを取得して、起業に備えました。

 

当初の構想は、高齢者に特化した不動産業でした。高齢者向け住宅の開発から運営までを提案し事業化する不動産業で起業をしたかったのです。今後の日本は急速な少子高齢化が進むなかで、単身高齢世帯が増加する。現状は、戸建住宅やアパートで暮らし、介護が必要になっても、点在するお宅への訪問は非効率で、コスト高になっている。地域ごとに高齢者向け住宅があれば、高齢者の共同生活により、孤立化の防止、社会コストの削減につながる、というストーリーを想定していました。また、空き物件を流通させることにより、住み替えがしやすい環境ができ、不動産流通の活性化や地域経済の貢献につながると考えていました。

 

'11年55歳を迎えた時、「定年退職まで5年、やるなら今立ち上がるしかない」との思いから、退職・起業することを決意しました。その後独立起業支援相談の際、運命的な出会いがありました。東京三菱UFJを退職したばかりの岩間敏一さん(当時53歳、税理士&宅建資格所有)をお引き合わせ頂いたのです。同一分野での起業、タイミングも同じ、お互いにそれまで蓄えていた構想について何度も熱く議論を重ねました。

 

●起業後のエピソードー

起業後、営業を進める中で事業の軌道修正。
不動産紹介・仲介を軸としてお悩み解決サービスを提供!!

 

'12年6月に、A&Tコンサルティング株式会社を資本金500万円で設立しました。そして高齢者向け住宅を建てて頂く地主さんへの営業を開始、しかし中々見つからず、あの手この手を試みるものの・・・、そこで、こちらから探すのではなく、高齢者の皆さまから来て頂ける仕組みづくりを…と発想の転換をしたのです。

 

現在、高齢者向け住宅の紹介・仲介を専門とするサイト「介護ホームネット」を立ち上げ、お客さまから住まいのさまざまな相談に来ていただき、しっかりとお応えする仕組みを構築中です。また、お客様の生活をサポートするお悩み解決サービスも同時に提供させて頂き、安心して老後を暮らせる仕組みもご提供予定です。さらに住み替えから発生する不要になった不動産や資産活用したい不動産などを、高齢者向け住宅へ転用することも視野に入れております。

 

私達の基本理念は、お客様が希望する住宅や施設の適正な選択ができる仕組みをつくり、ご本人やそのご家族の皆さまにも喜んで頂けること、そして継続的に笑顔溢れる暮らしを実現していただくことです。

 


●今後の目標ー
事業の目標は「高齢者介護住宅投資事業」への進出。
まずは不動産紹介・仲介と関連サービスからスタート!!

最終的には、高齢者介護住宅投資事業を中核事業とすることを考えています。今後の高齢者介護住宅市場は、①人口動態上、成長市場であること ②政府の成長戦略のひとつに位置づけられていること ③介護事業者の収入の支払資源先は介護保険と年金なので、景気変動の波を受けにくいこと ④介護事業者から受け取る賃料の変動リスクは低く、空室率は0%であること・・・などの特徴があります。したがって、物件所有者のキャッシュフローは長期にわたり安定し、高齢者介護住宅は潜在的には長期投資に適しているという状況です。

 

また、地主さんからの土地+建物の供給には限度があります、今後は民間資本を活用した物件の供給が必要になってくると思います。さらに施設運営会社にとって所有物件が経営の負担になるため、私達が所有物件を買い取り、介護事業に専念して頂く仕組みも必要となります。このような状況を踏まえて、高齢者介護住宅の建設・買い取りによって、介護市場の健全な発展に貢献してゆきたい、と考えています。

 



 ●升本好男さんの座右の銘
  「悲観主義者はいかなる機会にも困難を見出し、
   楽観主義者はいかなる困難の中にも機会を見出す」
  サー・ウィンストン・チャーチル氏の言葉で、私が社会人として壁にぶち当たった時、
  特に起業する時、大きな勇気を与えてくれました。



▼介護ホームネットのホームページ
 http://介護ホーム.net
▼升本好男さんのFacebookアカウント
 (現在準備中です)
▼岩間敏一さん(取締役)のFacebookアカウント
 https://www.facebook.com/toshi.iwama


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