▼起業家File.033小森恵子さん  株式会社マイエッセ 代表取締役



(プロフィール) 株式会社マイエッセ 代表取締役  シングルミドル女性の支援事業

1956年小平市生まれ。桐朋女子中学進学後、内気な少女からアクティブ派に大変身。法政大学時代は授業のロックアウトが多く、安易に始めた教育出版のアルバイト・㈱福武書店(現在ベネッセコーポレーション)にそのまま就職。進研ゼミの会員サービス管理部門や営業担当マネージャーを歴任、ダイレクトマーケティングを徹底実践して事業は急成長。'92年子会社㈱テレマーケティングジャパン代表となり売上100億円超のコールセンター事業へ。しかし'07年病気で引退後は顧問として複数社の経営支援。体調回復後の'14年2月㈱マイエッセを設立し、シングル・ミドル&シニア女性の支援事業を開始する。


●幼少~大学生ー

内気な小学生時代から、桐朋中学入学でアクティブ派に大転身!!

大学は学生運動で閉鎖が多く、たまたま始めたアルバイトが・・・。

 

1956年東京都小平市生まれ。小学校の時は、とにかく学校が嫌い、運動が嫌い、風と寒さが大嫌い・・・。当然友達作りも苦手、家の中で本ばかり読んでいたおデブちゃんな少女でした(笑。書棚にズラリと並んだ「少年少女世界名作全集」を読むのが大好きで、友達と言えば2匹の犬でした。
 
しかし、桐朋女子中に入学してから突然大変身。多様性を伸ばす自由な校風に肌が合ったのだと思います。音楽、演劇、語学、様々な才能あふれる同級生に囲まれ、いかに自分は凡人であるかを認識しながらも学校に行くのが楽しくて仕方がない典型的な桐朋っ子になりました。新設のハンドボール部に(実は素敵な先輩に憧れて)入部したお陰で運動音痴から脱出し、あまりの変身ぶりに家族もビックリするほどでした。また社会研究部にも所属し、差別問題の研究(黒人差別、ネイティブアメリカン差別、アパルトヘイト問題、部落問題など)の書籍を好んで読んでいました。自らはとても恵まれた環境にいるので、ひとりでも多くの人に知ってもらいたいと桐朋際(文化祭)の度に発表していました。

 

大学は法政大学社会学部に進学。バスケットボール部に所属していましたが、当時の法政大学は学生運動の名残があり、休講や学校閉鎖は珍しいことではありませんでした。暇なので、たまたま同じ市ヶ谷にあった教育出版社・㈱福武書店(現ベネッセ・コーポレーション)でアルバイトを始めたことが、その後の人生を左右することに・・・。


このアルバイトはとても忙しく、バイトの域を超える仕事内容と量で、就職活動の時期もアルバイトを優先していましたが、本気で就職活動をしなければとバイトを辞める旨を上司に報告しました。するといきなり社長室に呼ばれ、福武哲彦社長から「小森、お前、就職試験なんか、そんなもん受けんでええ。内定だ。入社日までそのままバイトしとれ!」と一言、私は勢いで「ありがとうございます!!」と言ってしまいました(笑。
 


●就職・サラリーマン時代のエピソードー

「進研ゼミ」のダイレクトマーケティングを手掛けて事業は急成長。

世界中を駆け巡り新規事業の企画立案、そしても私も社長へ!!

 

新入社員としての配属は「進研ゼミ お客様管理部門」。会員数が爆発的に増えた時期で、2年間の間に電話センターの開設。顧客管理システムの開発にユーザー側として参画。今の進研ゼミの顧客対応の基礎ができた時です。その後、進研ゼミ内の営業に異動。ダイレクトメールやTVCFの仕事や会員数増の目標数字との戦い。ダイレクトマーケティングの理論をこの数年で叩き込まれ、徹底的なPDCA(当時はこんなしゃれた表現ではなく、総括レポートを毎回作成)で職人技的な仕事をしていました。
 


お客様の継続率アップの為の組織を立上げ、子供目線で進研ゼミを退会したくなくなる面白い企画アイデアを次から次に考え、数字の苦しみとの戦いは勿論ですが、アイデアのおかしさにグループはいつも笑いにあふれていました。しかしそんな中で印刷物の製作発注ミスで4千万円の大損害に発展!! 担当役員からは「お前は一生、会社に奉仕しないとな!」の一言、本気で「毎年100万円お返ししても40年かかる・・・私の一生を捧げなければ・・・」なんて思ったこともありました。

 

その後新規事業開発本部へ異動。3年間世界中を飛び回り、帰国すると提案書作りに没頭し、取締役会でプレゼン。決済がおりたものを片っ端から事業化するという仕事で、社内起業家のような日々でした。開発事業本部は11人の部門で事業化され部門ができると1人ずつ部長になっていきました。そしてコールセンターを中心としたダイレクトマーケティングエージェンシーの企画が通ったのを機に、新会社を立上げることになり35歳の時社長に就任。国内には既に大手の同業があったので、差別化のためにグローバルな規模の活動をしようと志し、社名は「テレマーケティング・ジャパン」に決定。外資系企業をメインターゲットとして、アメリカの通販会社訪問やダイレクトマーケティングフェアなど全米を横断して顧客開拓しました。

 


起業のキッカケ

持病が悪化したため、退職・休養宣言。

田舎暮らし、乗馬クラブ設立、シングルシニア女性のサポート事業を!!


社長就任後12年で年商180億円超に成長、ベネッセグループに通算25年務めましたが、'04年に病気で仕事人生を中断しなければならなくなりました。持病が進行し長期入院が必要になったのです。薬との相性が悪く、結局足掛け2年以上入退院の繰り返しや毎晩の注射。こりゃーしんどいと思っていましたがようやく相性の良い新薬に出会いウィルスとのお別れに成功!
 
病気で暫く仕事ができないならいっそのこと田舎で静養しようと、埼玉の田舎にログハウスを建て愛馬と共に引越し、自分は入院もあるので安心して愛馬を任せられる人に調教運動と世話をお願いしました。ひょんなことからその方と本格的な乗馬クラブを立上げてしまいました。静養半分、馬たちの世話やクラブの経営をボチボチ行い、身体の回復と共に馬術指導員になり競技会に参加し「馬乗り」が仕事になってしまいました。

 

そして還暦まであと2年。さて人生振り返り、まわりを見て、シングルシニア女性の多くは老後の不安を漠然としたまま抱え、しかし行動はせず、このままでは生活できないのでは・・・という人の多さに愕然。折角今まで生きてきて、これからの30年以上の残り人生を不安と隣り合わせで過ごしていくのかと思うと、何かサポートしてみたいという気持ちがこみ上げてきたのです。「勉強しようよ! 行動しようよ! まだまだ働こうよ! 社会との接点を持ち続けようよ!」と言い続けられることを仕事にし、私自身も生涯現役で働こうと決心しました。
   


●起業決断の瞬間、起業ー

シングルミドル女性向けの教育事業からスタート予定。
企画、広告、集客戦略を共に考えるパートナーを募集中!!

 

「独り身」の寂しさや不安を感じる時、生命保険の受取人欄を記入する時、病室にいる時、高熱でどうにもならない夜・・・など、年齢とともに不安も大きくなるものだと、ここ1年自分自身で特に実感しました。それでも顧問業などの仕事がある私は社会との接点や収入もあるのでまだましですが、仕事も見つからずずっと家にいるシングルシニアはもっと大変なのでは・・・と考え色々調べてみると、このままでは老後難民になる可能性の高い人がとても多いことを発見。その発見が事業化を考えた瞬間でした。
 
実際に事業化を決断したのは、2013年の暮れのことです。将来構想である「シニア女性の為の集合住宅(小さな村作り)」を先に思いつきました。しかしこの層が仕事できる「仕事力」を付けることと、生活基盤である「お金力」を付けることが先決であることに気づき、それなら教育事業からスタートしようと思ったのが1月のことでした。

株式会社マイエッセ(「私の生き方」の意)を設立したのが2月。今まさに産みの苦しみの真っ只中で、研修事業の企画、Web戦略、広告戦略を立てている最中です。人手がいないので商材もいまひとつ詰めが甘いなあと自ら見直しをしています。考えきる時間が欲しい!! 企画を考えられる人材が欲しい!! 作業ができる人材が欲しい!! 無いものねだりばかりですが、事業を一緒に考えて頂ける方を捜しています。
 

●これからの夢・目標ー
シングルシニア女性のコミュニティ作りを始めたい。
個人的な大それた目標、それは「全日本馬場馬術選手権出場!!」

まずは「教育事業」を軌道に乗せることを第一に頑張ります。そして次の目標は「シングルシニア女性のコミュニティづくり」です。集合住宅、農園、それぞれ自分ができる仕事を続けながら、助け合っていきていける。そんな場所を作りたいと考えています。犬猫(馬も)ペットOKで、お出かけの時は交代でペットのお世話をする。そしていよいよ自分が入院というときは、残されたペットの面倒や里親探しを協力しあう、ということができる場所。居心地の良いコミュニティに居ながら生涯自分ができる仕事を続ける、夢のような生き方。そのためには、社会人現役のうちに自分の強みを確立しておくことがキャリア学習の目的です。

 

そして趣味の目標(半分仕事)は「還暦までの馬場馬術で全日本馬術選手権に出場すること」。それが無理でも「公認競技会で高ポイントを上げること」。愛馬はそれだけの実力がある子なので、その子のために乗り手が頑張らないと馬に申し訳ないのです。

 


▼小森恵子さんの座右の銘

「小さいことをきちんと継続する」~成功はその積み重ねの証し。

 

▼株式会社マイエッセ http://myesse.jp/

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